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国立グレートモスクワサーカス劇場レポート

GREAT MOSCOW STATE CIRCUS
国立グレートモスクワサーカス劇場

国立グレートモスクワサーカス劇場

YUMING SHANGRILAVに出演するサーカス団、国立グレートモスクワサーカス団へリハーサルのために訪問する機会がありました。サーカス団の本拠地はモスクワの中心から南西に位置するVernadsky Avenueにあり、モスクワ大学に隣接しているサーカス専用の劇場です。
世界的にもサーカス専用の劇場は珍しいので紹介したいと思います。

1971年4月にオープンしたこの劇場は客席数3400の円形競技場の様式で、ドーム型天井の高さは36mと高く、また直径12mのリング(演技スペース)は一般に使用するリングの他に3つのリング、アイス、プール、馬術等の動物リングが18m下の奈落に収納されていて、油圧機構により約8分で転換を行うことができます。

また、劇場と同じサイズの練習用リングが裏にあり、本番時はウォーミングアップ、スタンバイ、クールダウンに使用されます。他に振り付け等に使用されるスタジオもあり、公演日以外も朝から練習するアーティストでにぎわいます。

建物内略図

建物内略図

客席

客席すり鉢状の客席はどの席からもリング、または空中の演技が見やすく、3400というキャパでありながら、パフォーマンスエリアと非常に近いので臨場感は大迫力です。
対面する観客の表情も見えるのも盛り上げる要因の一つといえるでしょう。

写真は鉄棒の練習風景です。
正面の入り口が登退場口で奥が練習用リング、入り口上の幕が下がっている箇所がサブステージです。
サブステージから突き出ているプレートは階段になりリングと行き来できます。

動物のリング

動物のリングは床が厚いラバーになっています。
馬が走りやすいように外周は若干バンクになっています。
公演以外にも日課になっている調教もあるので普段はこのリングにカーペットを敷いて使用することが多いです。

ちなみに淵に腰掛ける場合リングに背を向けて腰掛けてはいけません。

動物も得意とするサーカス団なので他にも猿、犬、猫、熊、鳩、オオムが多才な芸をします。リハーサルを見ていた時、脇を黒豹が通って行ったこともありました。

像が歩いてもビクともしません。 恐ろしく大きな油圧シリンダーの昇降装置です。

プールのリング

写真はサーカス団のホームページのもです。
噴水は外周とセンターに設置されていて、センターはリフター
にもなっています。外周の照明はプールの窓越しです。
シンクロのスイマーのショーや、アシカのショーも公演したことが
あるそうです。

アイスのリング

直径12m狭いようでもかなりのアイスショーができます。写真で気付かれると思いますが登退場口までアイスがあります。昇降転換するリングは円形プラス登場通路という形です。リングはこの他にフローリングのリングがあります。

サブステージ

写真はサブステージから階段を下ろしたところです。
サブステージはサーカスの演目の間、特にリギング(サーカスの器具)の転換の合間に使用されたりします。
もちろんメインにもなります。

天井

ドームの天辺は36mになります。大きな梁からはウィンチ幾つもあります。
写真で分かりづらいとおもいますが、中央の穴からアーティストがぶら下がっています。
空中ブランコの最後に行う「雫」という演技です。下に張られたネットに頭からまっ逆さまに落ちていくスリル満点の演技です。
ハラショー!。

空中ブランコのネットが張らたところです。
ドーム形状のため空間が広く、空中演技は見ごたえがあります。
天井には吊点をとった穴があちこちに開いていて、それなりの年期が感じ取れます。

練習用リング

練習用リングも劇場リングと同じ直径12mで、天井の高さは8mでスノコ状になっていますす。空中ブランコ以外の演技はほとんどできます。
カーテンの向こう側が本会場です。

練習用リングの周りは楽屋になっていて3階建てになっています。
他にも衣裳部屋、工作室、会議室、VIP室など部屋数は多数あります。
右の写真は鉄棒の練習風景、この鉄棒は簡単に折りたためセッティング、撤去も数分で出来る優れものです。

楽屋口

この番犬?はいつも楽屋口にいて、何処へでもフリーパスで入れます。

ボリショイサーカスのホームページ
http://www.bolshoicircus.ru/